◆ ミキの隠された力 ◆
さつま芋には
β-アミラーゼ、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE
ナトリウム、カリウム、カルシウム
マグネシウム、ヤラピン酸、ナイヤシン
パテトン酸、リン、鉄、亜鉛、食物繊維など
数多くの栄養素も含まれています。
この β-アミラーゼという栄養素は消化酵素のひとつで
デンプンを分解し麦芽糖に変える働きを持っています。
β-アミラーゼは60〜75℃の温度帯でもっとも活性し
デンプンを麦芽糖に変える力も強く
ゆっくりと加熱し時間をかけて焼き上げたさつま芋は
とても甘くて美味しい焼き芋になるのです。
更に β-アミラーゼは消化酵素としての働きもあり
人は食物を胃の中や腸内の消化液だけで
消化吸収しているのではないのです。
こうした酵素の働きによって食物の消化分解やアルコールの消化分解
血液の生成、皮膚や毛髪などの代謝、細胞の代謝や病気の治癒など
人の体は健康を維持するために代謝をしており
その代謝を促すには酵素が必要不可欠なのです。
体の中にある酵素は有限で歳をとるごとに酵素は失われ
減少していくと言われています。
ですので効率よく酵素を補っておかなければ
老化を早めたり病を発症したりしやすくなります。
天然の酵素は高温には弱く死活してしまうため
煮炊きした食品からは摂取しづらく
生野菜や生肉などからは摂取しやすいということも言えます。
また、さつま芋には朝顔などの蔓科の植物に含まれる
ヤラピン酸という成分を含む唯一の食物なのです。
このヤラピン酸はさつま芋を輪切りにしたときに出てくる白い乳液状の物質で
胃の粘膜を保護し腸内のぜん動を促進する働きを持っていおり
食物繊維やビフィズス菌とともに腸内環境を良くしてくれる優れものです。
そして、ビタミンCはリンゴの約7倍
ビタミンB群やビタミンEも多く含んでいます。
さらにはマグネシウムを筆頭とする鉄分も多く含むため
現代人に不足しがちな栄養素をバランスよく補うことのできる食物なのです。
この奄美大島伝統発酵食品の『ミキ』は
『お粥と擦りおろした生さつま芋』を混ぜて発酵させた
お粥と甘酒を足したような美味しい味で
生きた酵素と乳酸菌を多く含む発酵乳酸菌食品になので
栄養価の高い生のさつま芋を美味しく食べられて
より良い腸内環境を作り出してくれます。
◆ 乳酸菌の力
乳酸菌の中で『ミキ』や漬物や味噌、醤油にしか発生しない
野菜が母体となって繁殖する乳酸菌は『植物性乳酸菌』と呼ばれます。
動物性の乳が母体となって繁殖する乳酸菌『動物性乳酸菌』を
元に作られるのがチーズやヨーグルトなどになります。
そしてこの植物性乳酸菌には健康対して優れた効力を発揮するということが
科学的にも明らかになり注目を浴びています。
乳酸菌のほとんどは高い酸度や塩分により腸に届かず死んでしまいます。
ただし植物性乳酸菌は酸だけでなく塩にも耐性があり
生きたまま腸まで到達し乳酸を作り腸内を
悪玉菌の住みにくい酸性にしてしまいます。
植物性乳酸菌は漬物や味噌などのように塩分が高いところでも生存でき
発酵することができる植物性乳酸菌は生命力が強い乳酸菌なのです。
それに比べて動物性の乳酸菌は栄養バランスが整っている
好環境で育った乳酸菌ですので強さや耐性という面では
植物性乳酸菌に劣り動物性乳酸菌は
生きたまま腸に到達するのは難しいのです。
ただし死活した乳酸菌でも腸内でしっかりと働いてくれます。
◆ 便秘改善
善玉菌や悪玉菌に比べて知名度の低い日和見菌ですが、
実は腸内細菌の7割はこの日和見菌です。
そのため、日和見菌が善玉菌と悪玉菌のどちらの味方をするかはとても重要です。
腸内環境は善玉菌と悪玉菌の勢力争いに加えて、
日和見菌がどちらに加勢するかで状況が大きく変化します。
この3つの菌が理想的なバランスは
善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7のときと言われ
このバランスであれば善玉菌が悪玉菌よりも優勢で、
最も多い日和見菌も善玉菌なり加勢してくれるのです。
腸内の7割を占める日和見菌は善玉菌や悪玉菌と同様に様々な種類の菌がいます。
日和見菌は普段は無害ですが、
悪玉菌の量が多くなると日和見菌も悪玉菌に変化してしまいます。
ストレスや食習慣の変化で善玉菌が少なくなると
乳酸などの有機酸が少なくなり腸内はアルカリ性に傾きます。
そうなると悪玉菌が増えやすい環境となり、
日和見菌も悪玉化するという悪循環になってしまうのです。
しかし腸まで届く植物性乳酸菌は腸内で乳酸等の有機酸を作り出すことで、
腸内を悪玉菌が嫌いな酸性に環境を変化させてします。
結果、悪玉菌は減りビフィズス菌などの善玉菌を増やします。
そして日和見菌も善玉化させるという好循環を生み出すのです。
このように乳酸菌は便秘改善にとても最適で有効なのです。
◆ 免疫力アップ
これは最近よく提唱されるようになった乳酸菌の効果ですが
まず免疫とは病気から体を守る仕組みのことです。
その多くが血液中に存在する白血球によって担われています。
その白血球の中にはナチュラルキラー細胞という免疫細胞があり、
このナチュラルキラー細胞がガン細胞や病原体、ウィルスから体を
守ってくれているのです。
ナチュラルキラー細胞の働きの強さを
ナチュラルキラー活性と呼び免疫力を測る一つの指標です。
これらの免疫細胞は加齢によって次第に低下したり、
また若い人であっても食生活やストレスなどによって増減し、
ナチュラルキラー活性が著しく低下すると
ガンが発症したり重病にかかったりするのです。
近年、乳酸菌にナチュラルキラー活性を上昇させる
効果があると言われるようになり、
その関係の深さは腸内の環境にあると言われています。
腸内には人間の免疫細胞のうち実に7割近くが集結していると言われ
乳酸菌によって腸内の環境を整えることが
免疫力向上の役立つという理由はそこにあったのです。