伊勢根付と神棚


陽だまり堂の内装工事は着々と進んでおり、

先日は作業場の壁が

全面無垢の杉材で覆われました。


その無垢杉の壁に祀る

ミキ作りには欠かすことのできない

もう一つの存在を

お伊勢さんにいただきに行ってまいりました。


ミキを仕込むときには

「ありがとう」という感謝と

「世界中の生きとし生けるもの全ての幸せ」を

願いながら仕込みをしています。


というのも奄美大島発酵食である

『ミキ』を製造するのには

材料の厳選と共に重要なこととして

「願いを込める」という風習もあり

その願いと共に神棚の前にお供えし

数日間貯蔵発酵させています。


名代・奄美大島発酵食『ミキ』製造所 

陽だまり堂 
に祀るための神棚とお札を
伊勢神宮へいただいて来たのです。


名古屋から伊勢までの道中の高速道路上では

つよい雨に降られたりしていましたが

お伊勢さんに近づくと雨も止み

うっすらと雲がかかっている程度の空模様。


その雨模様のおかげなのか

宮内はお参りに来ている人で

ごった返していることも無く

爽やかな風が抜けるお参りにはとても良い雰囲気。

一緒に来ていた親父は汗だくでしたが…



表参道をゆっくりと歩きながら探していたもの

それは根付と呼ばれる江戸時代に

流行したアクセサリー。

大きさはおよそ3〜4センチほどの小さな彫刻で

当時は印籠や煙草入れを着物の帯に提げる

留め具として用いられていました。 


江戸根付は象牙や獣の骨が

多く使われてきたのですが

伊勢根付には木を使って作られてきた

長い歴史があるそうです。


陽だまり堂の鍵をつける

キーホルダーに代わるものを

そこいらにあるような

よく見かけるものにしても詰まらない

と思っていたので

何にしようか悩んでいたのですが

お伊勢さんに行くことが決まったときに

縁起の良さそうな伊勢根付を

付けたらいいと思いついたのです。


数ある中から選んだのは布袋尊の伊勢根付

布袋尊は唐末の明州(現在の中国浙江省寧波市)に

実在したとされる伝説的な仏僧で

大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿で

描かれているそうです。


日本では鎌倉時代に禅画の題材として

 庶民には福の神の一種として信仰を集め

室町時代後期に成立した七福神に

組み入れられたと言われています。


その布袋尊は弥勒菩薩の化身と言われいて

肥満体の布袋は広い度量や円満な人格

また富貴繁栄をつかさどるもの。


いつも笑顔を絶やさず人々に接する神様

笑門来福・夫婦円満・子宝の神

として信仰されているそうです。


手に持つ袋は「堪忍袋」とも

見なされるようになったらしいのですが

その堪忍袋の中は宝物でいっぱいで

信仰の篤い人にはその宝物を

与えたと言われています。


そんな信仰と言われにあやかって

布袋尊の根付を製造所の鍵につけてました。

陽だまり堂の『ミキ』で

みんなに福と笑いが来ますように。


伊勢参道の中に600年以上の歴史を持つ

徳島県阿波地方で栽培される藍を使い藍染を作る

藍師 外山 良治 氏と

京都で天然灰汁発酵縦本藍染にこだわる

染め師 浅井 直幸 氏とが

藍色に染める本革を使った製品が

並ぶお店に気を引かれ

どんなものを作り出しているのか

ひと目見るために入店してみました。



店舗の2階に飾られた作品の数々

スニーカーやトートバッグなど多数ありました。

その中にでもこの冊子裏表紙の

どことなく四国を彷彿とさせる形にかけられた

藍染を施されたレザーが

日本間の金の襖の前に飾られている

日本の伝統と現代の粋が混在した

素晴らしいこの写真。


やはり日本の技術と文化は素晴らしい!

と思わずにはいられない今日のひとコマでした。

adiós amigo

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