奄美大島の世界遺産登録が決定しました。
2018年の世界遺産登録の延期から3年。
その時に特に問題視されたのが「完全性」なのだそうです。
世界遺産として遺産を保護・保全していくために
必要な要素が全てそろっていることが必要であるという考えです。
自然遺産は、その中でも特に「充分な広さ」という点が重視されます。
自然環境は、周囲から切り離すことができないため、
保護するには充分な広さが必要になるからです。
2018年の勧告の中で具体的に名前が出たのが、
沖縄島北部エリアに隣接する、米軍北部訓練場の返還地。
この地域は古くから「やんばるの森」と呼ばれ、
多くの固有種が生息・生育する森などが状態よく残されてきました。
その「やんばるの森」の一部は
昭和32(1957)年から米軍北部訓練場として使われており、
ようやく返還されたのは世界遺産登録推薦書が提出される
1カ月前の2016年12月のことだったそうです。
世界遺産登録がされると世界中から観光客が押し寄せます。
その一例が富士山ですね。
現在の富士山は10年前では考えられないほど
外国人観光客がひしめき合っている様子です。
そこにはまた新たな問題も多く生まれていることでしょう。
奄美大島も同様に大きな問題を
抱えることとなると想像できますが、
世界遺産として自然保護だけでなく
大衆文化、伝統の保存も同時になされ、
「ミキ」の重要性と素晴らしさも
再確認されていくことを願っております。
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