大腸が握る健康

大腸に生息する腸内細菌は2万~2万5,000種以上もあり、

さらに大腸内の腸内細菌の総重量は1.5kgも・・・

そんな想像したことがありませんでした。

便1g当たりに含まれる腸内細菌は約1兆個といわれています。

また、便の成分の80%は水で、残りの20%が固形成分だそうですが、

この固形成分の3分の1が摂取した食物の食べカス、

3分の2が腸内細菌とはがれた腸の粘膜なのです。

食物繊維の多い食事をしていると、固形成分さらに多くなるそうです。



腸内細菌は、体によい働きをする「

善玉菌」と「悪玉菌」、「日和見菌」があり、

腸内環境や体調などにより、それぞれの菌の働きが

体調や健康を維持する役割を果たしています。

と以前のブログでも紹介いたしました。

ある研究記事によると、

現在、腸内細菌の中で確認できている「日和見菌」は、

全体の3~4割にすぎないと言われ、未知の菌でもあるそうです。



よく知られる「善玉菌」として

現在詳しい働きが明らかになっている菌は、

「ビフィズス菌」であり、「乳酸菌」や「 酪酸産生菌 」です。

「善玉菌」と「悪玉菌」、「日和見菌」のバランスが崩れ、

体調を崩してしまうことが、大腸がんや乳がん、

糖尿病などの発生を促してしまうことが明らかとなっています。

さらに、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状にも

腸内細菌が影響することが相次いで報告されています。

大腸は、あらゆる病気の発生源ともいえるような研究結果が報告されているようです。



昨今の腸内細菌の研究では、大腸の病気から全身の疾患、

脳の機能さえも影響を及ぼしていることが明らかになってきています。

その結果から、腸内細菌は脳の機能を左右する生きた微生物であると考えられています。

例をあげると、

「空腹になるとイライラしてくるのは腸内細菌が栄養源を要求している。」

そういうイライラさせる物質を発生させ、

体内に信号を与えているということが明らかになってきているそうです。



また、自閉症から始まって認知症に関わるアルツハイマー病や

パーキンソン病と腸内細菌の関係までもが解明されつつあり、

まさに腸内細菌の研究は現代医療の最先端とも言えるようになっているにです。



健康に関心を持つことは、

自分の腸に関心を持つことから始まります。

運動と食事を工夫して、ビフィズス菌や酪酸産生菌などの

腸内細菌の力も借りながら、

健康に楽しく楽をして暮らせる毎日を維持していきましょう。

「腸」の働きを知ることこそが、

「医者いらずのはじめの一歩」です。

生きた乳酸菌をとても多く含んだ発酵食品「ミキ」は

お米とサツマイモからできており、

生のサツマイモを混ぜ合わせて作られるので

サツマイモの持つ高栄養価と

豊富な食物繊維が腸内環境を改善してくれます。

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