杉材の天板作業台

お盆休み前に大工さんにに来てもらい
製作組付けをしてもらった杉材の作業台天板


この材は使われなくなって建設会社の倉庫に
眠っていた杉材を何枚かいただいてきたもので、
それを一枚一枚丁寧に鉋掛けをもらい
とても綺麗な杉材として蘇らせてもらいました。


なんとも素晴らしい綺麗な天板になり
壁の無垢杉との相性も抜群です。
ただ鉄脚とは少し違和感があるような気もします。

がしかし、この天板には節がいくつもあり
このままでは使いづらい。
せっかくの天板が使いづらくては
作業もはかどらないし、ものも書きづらい。
という話になり急遽節埋めと
合わせ目の処理をすることになりました。

少し調べたところ、木材の節を埋めるのには
自分がサーフボードのリペアで使い慣れている
ポリエステルレジンを使うこともあるようです。
ということで早速
主剤と硬化剤を混ぜ節を埋めます!


1日放置して硬化を待ち、完全に固まったら
サンドペーパーで平らに仕上げていきます。
これが一番大変で汗だくになりながらの作業!
この時は流石にグラインダーが欲しくなります。
それがあれば作業時間も半分で済むのになぁ〜


見ての通り綺麗に節が塞がって固まっています。
次々とあるレジンで塞いだ節を平らに削り上げ
傍ではみるみるうちにサンドペーパーの
ゴミの山ができ上がりました。


続いては杉材の合わせ目をとの粉で埋める作業。
との粉を水で溶いてしばらく放置し
乾き始めてきたらゴムベラを使い隙間を埋めます。
ここまでくるとゴールが見えてきました。


何度かとの粉を隙間に入れて
しっかりと中に詰まるまで
同じ作業を繰り返しておきました。


との粉が乾いたら余分なとの粉を拭き取り
面をペーパーで整えていきます。
この時には800番ぐらいまでのペーパーで
天板全面の表面を滑らかにしていきます。


ついに最終工程の塗装にまでやってきました!
ここまで来るのに6時間ほど掛かっております。
水性ステインを何色か調合し
オリジナルカラーを作りだしました。

何度か試し塗りをして水を加えて
色の濃さを微調整。
これを天板にムラなくスピーディーに
塗り広げていきます。
ここで刷毛ムラなどができてしまうと
一気に台無しになる緊張感のある最終工程。


僕は色味と濃度を少しづつ変えて
3回塗り重ねました。
この作業をすることでとても深みがある独特な
雰囲気を持った色合いを出すことができます。
これでまた1日乾燥させてて置きます。


ようやく仕上げです。
食品製造所内の置かれる作業台となるので
桐材などの保護剤として使われることのある
天然亜麻仁油を使いました。

化学薬品などを極力使わず、
体に優しい陽だまり堂ミキ製造所によく似合う
作業台が完成を迎えようとしています。


これを優しく優しく手を使って塗り広げます。
木のぬくもりを感じながら2度塗りをして
天然保護剤である亜麻仁油を無垢の杉材に
浸透させます。


これでようやく天板の完成です。
椅子は本社からもらってきた年代物の作図椅子。
使われなくなったものに再度命を吹き込む作業
時間を掛けてじっくりと行うことで愛着という
絆が生まれるということを再確認しながらの
素晴らしい時間でした。


この作業台の上でお気に入りの
ミュージックを掛けながらの梱包作業。
想像するだけでワクワクします。

陽だまり堂完成までのカウントダウン
あと10日


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