お米のお話


おはようございます。


本日の名古屋は雨でございます。


雨の日はバイクでの通勤ではなく徒歩でお店まで。


雨が降ると気温は下がりにくいので


外は真冬とは思えない程度の体感温度。


ただ放射冷却により明日は寒いでしょうな〜




今日はお米のお話を少し。


これは陽だまり堂で使用している愛知県弥富市産コシヒカリを


栽培している同世代の生産者さんにお聞きしたお話を


自分なりの解釈も含めてお話ししたいと思います。



お米の等級は上の写真のような着色米の量で決められているそうです。


害虫や病原菌、稲の生理障害などが要因で着色米が含まれるのです 


害虫の被害ではカメムシによる『斑点米』、


イネシンガレセンチュウやアザミウマ類などによる『黒点米』、


病原菌の被害では、糸状菌による『褐色米』や『腹黒米』などが代表的なのだそうです。 




着色粒のひとつである「斑点米」は、


できたての稲穂の中に液状のでんぷん質があり、


それをカメムシが吸ってしまうために起こります。


斑点米も黒点米も害虫の加害によるものですが、


どちらも玄米の状態では外見の症状だけでは見分けがつきにくいものです。




害虫加害されて変色した着色粒の混入率が1000粒あたり


0.1%以下で1等米、0.1%超で2等米、


0.3%超で三等米、0.7%超で等外米に格付けされてしまいます。 


また、乳熟期前にカメムシによって吸汁されると、


未熟米となって米粒の充実度を損なってしまい、


これも等級を下げる大きな要因になります。


そしてこの等級によりお米の値段が決められいるのです。


当然、1等米の方が高く売れるため米農家は


設備導入にスペースと莫大な資金が必要なお米の色選別機を購入するか


ネオニコチノイドと呼ばれる農薬を使用しているのが現状で




設備投資が難しい米農家はネオニコチノイドを使う方法をとるでしょう。




現在、カメムシの防除で使われている農薬は


人体への毒性が低いと言われていますが


生物の神経伝達を担うシナプス部分に存在する


神経伝達物質アセチルコリンの受容体に結合し、


神経を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめる劇薬です。


このアセチルコリンは昆虫のみならず、


ヒトでも神経伝達物質として自律神経系、神経筋接合部、


中枢神経系において作用していることから、


ネオニコチノイド系農薬のヒトの脳への影響、


とりわけ胎児・小児など脆弱な発達中の脳への影響を懸念する意見もあります。




さらに 


「ネオニコチノイドは人体には無害」


などと日本では言われており使用を推奨されていますが、


EU諸国ではぶどうへの農薬散布によるミツバチ大量死事件を受けて、


その主要原因物質と考えられるネオニコチノイド系農薬の使用を禁止しています。


ミツバチや昆虫を殺す神経毒がなぜ人の命に影響がないと言い切れるのでしょうか。


ベルギーの詩人モーリス・メーテルリンクが1901年にこういう言葉を残しています。



「ミツバチが地球上から姿を消した場合、人類はわずか4年間しか生存できなくなる。

     蜂蜜はなくなり、受粉はなく、植物も動物も人類もいなくなる。」



まさに言うまでもなくこの言葉通り


人間の生活は人間によって作り出されているわけではありません。


人間の経済活動も地球上に存在する全ての恩恵の上に存在しています。


その恩恵の上にあぐらをかくような姿勢ではいけないということを


117年も前から伝えてくれている先人がいるのです。


これは世界で最高年齢の田島ナビさんの産まれた年。


喜界島で暮らす田島ナビさんは伝統発酵食品「ミキ」の大ファンで


毎日「ミキ」を欠かさずに食べ続けているのが健康と長寿の秘訣なのだそうです。



着色粒が入っていても人体に影響はないのは確かなことです。


ただ、お米の味にも影響がないというのは間違っていて


この着色粒だけを炊いて食べると、


苦くてとても不味くそれだけでは食べられないそうです。


それを踏まえて陽だまり堂では


弥富の米農家さんが大切に作ったお米を「ミキ」の原料として、


みなさまにより美味しく食べていただくために


選別機にかけても混入してしまう着色粒や


小さな小さな混入物を手作業で丁寧に一粒一粒取り除き


小さなお子様にも安心して食べていただけるように


心を込めて「ミキ」造りを行なっております。





上の写真が混入物を取り除いた状態のお米です。


今現在、より高いデトックス効果を期待できる


「玄米ミキ」の開発を行なっている最中です。


春頃には皆様のお手元へお届けできるように


準備を進めておりますので、乞うご期待!!


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