これは「イソ・イセッタ」という小型車。
バブルカーと呼ばれる小型の自動車のことだ。
そのユニークな形状から、現在でも世界的に熱狂的なファンの多い人気車種。
先日、街中で見かけたそんな「イソ・イセッタ」について語ってみようと思います。
イタリアのイソ社は冷蔵庫、スクーター、
三輪トラックの生産で知られたメーカーだった。
ほどなくして四輪自動車生産への進出を決意。
イソ社のエンジニアはスクーターを2台並べて、
その間に自社製冷蔵庫を置き、イセッタの形を創造したんだとか。
全長2.3m・全幅1.4mという極度に小さな車体、
冷蔵庫の扉のように車体前部がドアとしてぱっくり開く構造など、
それまでに無いユニークな設計であったため、
その独創的なスタイルで時の話題をさらったそうです。
室内にはベンチシートが設置され、
大人二人と小さな子供一人が乗車することが可能であった。
最高速度は85km/hを叩き出し、
それに加えて軽量な車体から燃費が良いという側面もあり、
燃料タンクの容量は13リッターであったが、
約175~245kmの航続距離とかなりの低燃費を実現していた。
イソ社は商業的には大ヒットを飛ばした
イソ・イセッタを自社で作り続けるより、
ライセンスを外国企業に供与することに興味を抱くようになり、
やがてスペイン、ベルギー、フランス、ブラジル、
ドイツ、イギリスなどヨーロッパ全域でのライセンス生産が始まった。
イソ社でのイセッタの生産は1955年で終了するわけだが、
総生産台数は1000台程度であったらしい。
自社製4サイクルエンジンに換装し、1963年まで生産を継続。
総生産台数16万1,728台とかなりの台数を製造。
というイメージが定着することになるのだ。
しかし、イセッタはれっきとしたイタリア車であり、
BMWはライセンス車なのである。
個人的にはイタリアのエンジンよりもドイツのエンジンに
信頼性が強いので、BMWイセッタに軍配が上がりそう。
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