バリにあるグリーンスクールでは、
成長がはやく環境に優しいという理由から、
ほとんど全ての建造物に竹が使われています。
校舎だけではなく、机や椅子、バスケットゴールや遊具、
川に架けられた橋も竹で作られているのです。
そして、環境に優しいだけではなく、
デザインもクオリティーもかなりハイレベル。
流れる曲線のユニークで美しいデザインに
世界中から注目が集まり見学者が訪れているぐらいなのだそう。
日本の古ぼけた建築法では公共施設は
鉄筋コンクリートで作らなければならないという縛りがあって
こんな素材美のある公共の建物は出来上がらない。
そしてこの竹でできた教室には壁も窓も扉もなく、
かなり自由でオープンな雰囲気です。
教室にある竹の机は、円形や扇形など、色々な形をしています。
創始者のジョン・ハーディー氏は、
固定概念にとらわれない、
四角ではない形の机にこだわったと言っています。
机の並べ方もとてもユニークで、
中心を向いて丸く並べたり、グループごとに丸く並べて座ったり。
黒板の方をまっすぐ向いて整列して机を並べて正しい姿勢で
授業を受けるという日本のスタイルとは遠くかけ離れていて
それだけでも子供たちの個性を育む
興味深いスタイルになっているように思えます。
グリーンスクールの人気の授業の1つに、
泥プールで行われる泥んこレスリングと
川のプールで遊ぶ水遊びがあります。
泥プールで行う泥んこレスリングは、
ただ子供達が泥プールに入って遊ぶだけではありません。
なんと、バリで有名なプロの格闘家が授業に来て、
自ら泥んこになって指導してくれるのです。
派手に投げ飛ばされたり、投げ飛ばしたりで、子供達も大喜び!!!
泥=汚いというイメージではなく、
泥=楽しいという意識が自然と身に付いていきます。
して、もう1つのプールは、川のプール。
敷地内を流れるアユン川を利用して、水遊びも行われています。
ライフジャケットを身につけて水に飛び込んだりして、
こちらも大盛り上がり!
プールでしか泳いだ事のない子供達は衝撃をうけるかもしれませんね。
素晴らしい自然環境を利用した楽しい授業に、
子供も大人も感激!グリーンスクールの見学では
この素晴らしい環境を説明付きで(英語)
見て回る事ができ、グリーンキャンプでは、
実際に体験する事ができます。
水洗トイレを使用すると、
人は1日にどのくらい水を使用するのかというと
1回に約6Lの水が必要とされるのです。
1日に5回トイレに行くと、
30Lの水が流されるということになります。
ここグリーンスクールでは
コンポストトイレというものを取り入れています。
コンポストトイレというのは、
用をたした後におがくずなどを入れて微生物の力で自然に分解し、
分解した排泄物を堆肥として畑にまき再利用していく、
環境に配慮されたグリーンなトイレです。
グリーンスクールではその畑でとれた
野菜を学校のランチで食べるので、
子供達は循環していくシステムを
日常生活で自然に学ぶ事ができます。
グリーンスクールのコンポストトイレが
通常のコンポストトイレと違いより優れている点は、
大と小用に2つのトイレが分離されて設置されているところです。
ヨーロッパでは糞尿を別々に集めるスタイルはわりと一般的なのですが、
2つを分ける事により、悪臭はかなり軽減されます。
エコなのに、お洒落で快適なトイレに、
衝撃を受ける事間違いなしです。
見学に行かれた際は、
是非1度実際に利用してみる事をお勧めします
食べ物も自給なら、エネルギーだって自給!
グリーンスクールの環境に対する徹底ぶりは
目をみはる物があります。
校内で使われている電力の約8割は太陽光発電、
2割は川の水を利用した水力発電によって賄われています。
そして、ソーラーパネルや水車の設置などにも竹が利用されています。
教室にはそもそも照明がほとんどなく、
外の光を上手く取り入れて照明がわりにしています。
この学校に毎日通っている子供達は、
自然と電気のありがたさを身につけていくのでしょうね。
こんな場所でいつもとは違う教育を受けた子供たちは
どんな発想を持って、どんな個性を発揮していくのでしょう?
グリーンスクールに通う子供たちの将来を見て見たいものです。
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